100年

こんにちは。ほろにが従業員のMASTERです。

強い台風13号は8日夜から9日明け方にかけて強い勢力を維持し、関東地方に接近、上陸の恐れ。関東や東北は猛烈な雨や猛烈な風の恐れとの事ですね。

明日か明後日はメイン焙煎日です。焙煎のタイミングを考えないと強風の中焙煎を行うことになります。

何で風があるとまずいのか?

答えは風向きにより煙突から風が逆流するかもしれないからです。

そのリスクを抑えるために、煙突のキャップも対策はしてありますし排気能力もアップしております。

対策はしてあっても焙煎は一発勝負ですので、リスクの少ない方法をとるに越したことはありません。

真夏の焙煎というのは冷めるまでに真冬の2倍以上の時間がかかります。

釜出しから冷めるまでに刻々と焙煎が進むわけですが、その進み具合を予測しながらの焙煎になります。

夏と冬では味わいの感じ方も異なるので、毎回毎回味わいをチェックして修正していくのが大切です。

当然、この暑さでは農作物の生豆も劣化は早くなります。可能な限り定温倉庫で保存をしたりしております。

考えられる事をしっかりやって、このコーヒーは絶品だなぁ。こんなの滅多に飲めないよ!

と言う最高のコーヒーが焙煎できると本当に嬉しいものです。

鳥肌が立つくらい美味しくても凄く美味しいと思ってもらえるのは3割くらいなんだよなぁ。

ご飯、魚、お肉と比較的馴染みの深い食材ならば7割くらいの人は美味しいかどうか分かるだろう。たぶん。

コーヒーは100年たっても無理だろうな。これが嗜好品というものなのでしょうか。

コーヒーに3gの砂糖を入れるとコーヒーが甘くなると思ってる人が大半だし、酸味も苦みも「量」の話しかできない人が大半だ。

酸味や苦みの「質」の話をするまでにはずいぶん時間がかかるだろう。私の代では絶対に無理だと思う。裕福な時代が3世代続けば味覚の能力も上がるだろうが、やっぱり上手く行って100年後かな。

不味くても何でも美味しく感じるのはお財布に優しいし誰も不幸にはさせないけど、美味しい物を飲んでも美味しいと思えないのは生産者から消費者まですべてが不幸だな。小生は前者のバカ舌で良かったとつくづく思うよ。